今年は特に暑い年ですね。こんな暑い時に注意しなければならないのは、熱中症対策だけではありません。本日は、高温によって膨張する油のリスクについて触れておこうと思います。
絶縁油と作動油は気温が高いと膨張して、容器やホースに強い圧をかけて破損させる性質をもっています。それらが破損すれば、中の油が飛び出るので、環境に悪影響を与えたり、重大な労働災害につながる恐れがあります。本日は、この二つの膨張する油について考えてみたいと思います。
PCB絶縁油の漏洩
電柱の上には、概ね変圧器が備え付けられておりますが、これが破損すると中の絶縁油が飛び出て、地下にそれが浸透し、地下水や土壌に悪影響を与えるわけです。
まれに、PCBが含有している絶縁油も存在しますので、本当に注意が必要です。
絶縁油は、気温が上昇すると膨張して変圧器の内部に圧をかける性質があるため、その圧によって変圧器という容器を破損させ、漏洩事故のリスクが高まるとされていますが、電気事業者さんが定期的に検査、修繕を行ってくれているので、それほど心配する必要はありませんが、廃墟に近い古い工場跡地などのメンテナンスが行き届いていない変圧器やコンデンサは、油が膨張して噴き出していて、且つそれがPCBというケースもあります。幸いにして漏れてもいいように、袋で覆い隠していたり、受け皿を敷いているのですが、その袋も受け皿も、汚染物とみなされ、結果的にPCB廃棄物の量を増やしているので、経済面でも非常に効率が悪いです。絶縁油が漏れ出すのは、大抵夏場の高温時なので、夏前にはできるだけ早めに変圧器やコンデンサの処分をお願いしたいです。
作動油の漏洩
PCB変圧器などの解体では、クレーンなどの油圧機械を扱うことがあります。これらは、ポンプから送り出された油(作動油)が、ホースを通過して機械を動かしていますが、作動油も夏場は、高温になりやすく油圧ホースを破くこともあります。
この油は、環境というリスクより労働災害のリスクを考えていかなければなりません。
水鉄砲のように飛び出してくる油の温度は、200℃を超えており、この油鉄砲が、人間が当たれば大やけどをしてしまいます。目などに入れば最悪失明だってあり得ます。ですから夏場の油圧ホース点検は重要ですし、点検時はホースを見るわけですから必ずゴーグルを着用しなければなりません。
油の膨張によって起こる事故を記事にしてみましたが、皆様の会社でも夏特有のリスクは存在しますか?他にも、季節や地域に応じて危険源は異なってきます。そんなことを常に考えて対策を行っていくことが、現場管理者の仕事だと思います。
主な許可・資格
〇建設業許可(解体工事業)新潟県知事許可(般-1)第41442号
〇新潟県産業廃棄物収集運搬業 許可番号 01508055229号
〇新潟市産業廃棄物収集運搬業(積替え保管) 許可番号 05910055229号
〇新潟市産業廃棄物処分業 許可番号 05920055229号
〇新潟県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 01558055229号
〇古物営業許可取得 新潟県公安委員会許可 第461070001021号
〇山形県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 0659055229号
〇群馬県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 01050055229号
〇富山県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 01659055229号
〇福島県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 00757055229号
〇長野県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 2059055229号
〇解体工事施工技師1名
〇第三種電気主任技術者1名
