3月の銅の建値は、さらに下落し、5月に戻すか?
2020-03-10
弊社は、54年間変電所の解体・撤去をはじめ、そこから発生する鉄くずや銅屑の買取りを行ってまいりました。鉄くずや銅屑の買取り業のことを、一般的には、「鉄・非鉄卸売業」と呼称し、仕入れた鉄や銅を製品に変えるメーカーへと出荷するわけです。
弊社では、先週から銅の在庫をある程度売りに出していますが、これは資金繰りの問題も含めて出荷したに過ぎず、現金とストックヤードが充実していれば、5月に向けてオール在庫で塩漬けにしたかったのが本音です。なぜなら、わたくしの考えでは、以前のブログでもお話したとおり、5月には銅の値段(建値)は70万へと戻ると予想しているからです。
本日3月10日の16時の為替は、104.51円。LMEも上げ基調ですから建値計算値が61万~62万です。(それでも朝から為替はだいぶ戻しました。)
ここ数日LMEも為替も乱高下を繰り返しながらも、地合いが弱く、リーマンショックの頃と似ているような気がしてなりません。もし同じ経過を辿るとすれば、さらに3月下旬に向けて落ち込み、またその1か月後くらいからは、徐々に相場は安定するとも予想できます。それでも新型コロナ問題が収束しなければ(もしくは収束の兆し)安定することはありません。3月下旬にその兆しがなければ、今年は全部塩漬けにしておくという気構えが必要かもしれません。