弊社のPCB処理の事業範囲である新潟県、山形県、福島県、富山県は、なかなかこれといったPCBに関する助成金や施策が無いようです。(福島では、PCB分析の助成金が令和元年の10月31日に終了)また、全国的に見ても大きく費用を軽減できる補助金や助成金は、それほど存在していないのが現状です。
PCBの処理料金が一番の関心事
PCBを処理する上で、一番の関心事は処理料金です。処理料金は、高濃度PCBと低濃度(微量)PCBによって全く違います。例えば、低濃度PCBは1キロ当たりの処理費用が500円~600円に対して、高濃度PCBの処理費用は、なんと1キロ当たり1万円を超えるのです。(いずれも収集運搬費や解体費は含まれない)
参考までに、中間貯蔵・環境安全事業(株)(JESCO)における高濃度PCBの処理表をご覧ください。
https://www.jesconet.co.jp/customer/pdf/ryokinleaf191001.pdf
弊社でも、重さ30㎏の高濃度PCBが混入したコンデンサを所有していたことがあり、5年前に中間貯蔵・環境安全事業(株)(以下JESCO)で処分していただきました。見積上は、重さ30㎏で、処分費は49万5千円、それに且つ運搬費が15万円くらいだったので、合計で64万円ほどでした。弊社にとっては実に大きな金額でした。しかし、運が良いことに弊社は、JESCOが運営する中小企業等処理費用軽減制度を使用することで、処分費の70%が割引となって、実質的には30万円程度で処分することができました。残念ながらこの制度は、中小企業の早期登録が前提で、現在ではこの制度は設けられておりません。今現在、あるとすれば独立行政法人環境再生保全機構が運営するPCB廃棄物処理基金及び国からの国庫補助金による軽減制度です。既に期限切れになっているかもしれませんが、確認してみる価値はあるかもしれません。
独立行政法人環境再生保全機構
また、高濃度に関らずPCBの処理に関する助成金を、都道府県や市町村などが独自で運営するケースもありますので、お問合せいただきたく思います。ちなみに東京都や京都では、平成33年3月31日を期限に、申請すれば保有するトランス等電気機器類の微量PCB分析経費の一部を助成する(仮に分析の結果、PCBが検出されなかった場合も助成対象になる)という施策を打ち出しましたが、まだまだ施策の内容が弱く、PCB所有者の処理負担額は、大きすぎるように思います。処理費用が所有者の一番の関心事であることを踏まえた上で、助成金や補助金制度をさらに充実させることがPCB期限内処理の第一歩であると思います。
主な許可・資格
〇建設業許可(解体工事業)新潟県知事許可(般-1)第41442号
〇新潟県産業廃棄物収集運搬業 許可番号 01508055229号
〇新潟市産業廃棄物収集運搬業(積替え保管) 許可番号 05910055229号
〇新潟市産業廃棄物処分業 許可番号 05920055229号
〇新潟県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 01558055229号
〇古物営業許可取得 新潟県公安委員会許可 第461070001021号
〇山形県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 0659055229号
〇群馬県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 01050055229号
〇富山県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 01659055229号
〇福島県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 00757055229号
〇長野県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 2059055229号
〇解体工事施工技師1名
〇第三種電気主任技術者1名
