日本の平均気温は、毎年上昇している
2019年8月20の日本の全国平均気温は、東京で23℃でした。だいぶ涼しくなりましたね。ただ、寒暖差があるので風邪などひかないように注意が必要です。
話は、大きく変わりますが、私は、中学の頃は柔道部、高校・大学の頃はラグビー部に所属しておりましたが、今思い返せば、今のような暑い日は確かになかったように思いますし、水を今ほどガブガブ飲んだ記憶もありません。
歳のせいで暑く感じるのかと思っていましたが、どうやら違うようでした。

右のグラフは、気象庁が2018年に発表した「日本の平均気温の気温偏差」で、長期的には100年あたり1.21℃の割合で上昇しているのがわかります。特に1990年代以降、高温となる年が頻出しています。
何が原因なのかは、分かりませんが毎年日本の気温は、上昇しております。
夏の気温に関していえば、炎天下の中、私が部活で汗を流していた1988年~1992年までの8月の全国平均気温は24℃~26℃であったのに対し、2019年の8月の今段階の全国平均気温は、なんと29.6℃です。
つまり、3℃~5℃まで上昇しているのです。

このような暑い日が続いても、PCBの暴露防止対策の中に、さらに体感温度を上昇させる保護具の着用(ゴーグル、防毒マスク、タイベックス。PCB用の長靴。。etc)が義務づけられているので、熱中症の危険性が高まります。しかも、PCB含有変圧器の解体工事のみならず、PCBの分析調査作業や高濃度PCBの荷姿登録作業にも着用が必要です。
まさに対策を講じなければ、熱中症になることが必須です。だからこそ、熱中症対策に真剣に向き合っていかなければならないのです。弊社では、タイベックスを着る作業は、15分に一回の休憩や、冷却ベストの着用、など様々な対策を講じておりますが、その対策ももぐらたたきのように、毎年気温が上昇しております。特に暑い季節のPCB作業もやらないという選択肢も出てくるのかもしれません。
不毛な我慢大会と熱中症
わたくしも20代の頃、作業現場で動きすぎて熱中症になったことがあります。その時の症状は、まず耳が遠くなってきて、その次に、ふくろはぎが、つってしまい、意識がもうろうとしてしまいました。
「これが熱中症か?」
なんて、当時は良い経験をしたもんだなって思っていましたが、今思えばとんでもない話ですね。
お恥ずかしい話、当時は、私自身まだ新入社員で、会社の跡継ぎとして入社した手前もあって、当時の先輩社員に「社長の息子で入ってきたからダメな奴」と思われたくない一心で、休憩もせず炎天下の中、動きまくって、熱中症になってしまいましたが、今の若い新入社員を見ていても、先輩に頑張っていないと思われるのが嫌だから休憩まで飲み物を飲まないとか、そういう人間もたまにいるように思います。
会社の生産性を考えたときに、このような我慢大会は全て無駄です。
とは言っても、若い人ってそういう目に見えるところでしか、他者からの承認要求を得ることができないと思っているのかもしれません。だからこそ、我々のような団塊ジュニア世代が、「休憩以外にも水を取れ」とか「少しでも具合が悪くなったら報告しろ」とか耳にたこができるくらいに、指導していく必要があると思うのです。
熱中症対策で一番大切なこと
熱中症対策は、安全配慮義務のある会社が本気で取り組んでいかなければならないかと思います。
特にこれからの季節、外現場で作業される方は、熱中症のリスクが高いのでさまざまな取り組みをしていかなくてはなりません。
しかし、企業が行う熱中症対策は、お金をかけて設備を導入したり、休憩時間を増やしたりすることにだけ、注力しがちであるように感じてしまいます。
熱中症は、ただ暑いから発症するだけでなく、夜更かし、深酒、体の不調などの個人的要因から発症することも多くあり、そこが盲点となって救急車を呼ぶ騒ぎにまで発展します。救急車を呼ぶ程度で済めば全然良いですが、最悪、脳梗塞などを引き起こすなどの最悪の事例もあるくらいです。
去年の某会社で、20代の若者が熱中症で救急車で運ばれました。原因は、なんとダイエットの一環として朝食を抜いたことが原因の一つでした。
そんなところまで、会社は、責任はとれないと思った責任者や経営者の方は、是非「熱中症対策・安全配慮義務」などで検索してみてください。それでは、もしかしたら義務を果たしたことにならないかもしれません。
つまるところ、作業責任者や経営者が、朝礼などの点呼で一人ひとりの顔色を本気でうかがい、調子が悪そうと思ったら声をかけて、もし調子が悪ければ帰らせて休養させるとか、そんな対策が最大限までやる義務であるのかもしれません。
ちなみに儀式的に作業員の顔色をうかがってますのような朝礼では、正直義務を果たしているのか疑問が残りますが、、
熱中症対策の要、それは、普段の作業員の顔いろを本気で見て対応することです。特に朝礼は重要と思います。
主な許可・資格
〇建設業許可(解体工事業)新潟県知事許可(般-1)第41442号
〇新潟県産業廃棄物収集運搬業 許可番号 01508055229号
〇新潟市産業廃棄物収集運搬業(積替え保管) 許可番号 05910055229号
〇新潟市産業廃棄物処分業 許可番号 05920055229号
〇新潟県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 01558055229号
〇古物営業許可取得 新潟県公安委員会許可 第461070001021号
〇山形県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 0659055229号
〇群馬県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 01050055229号
〇富山県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 01659055229号
〇福島県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 00757055229号
〇長野県特別管理産業廃棄物収集運搬業 許可番号 2059055229号
〇解体工事施工技師1名
〇第三種電気主任技術者1名
